今日のひとこと
本文中には書いていませんが、面接中この質問がまったくなかったからといって不採用になるわけではありません。
内定後に「いつから働けますか?」と質問され、具体的に決定していく場合もあるため、「質問されなかった…」と落ち込む必要もありません。大丈夫!
はじめに
転職面接の際「いつから働けますか?」と質問を受けた場合、わたしの経験上では100%内定を獲得できました。
これはあくまで個人の経験上の話ですが、一般的な場合でも7~8割は内定を獲得できているようです。
ということは逆に2~3割はこの質問を受けたとしても不採用になってしまっているというわけです。
わたしは求職者としてではなく、採用担当者での立場の際、この質問をある応募者に投げかけたのですが、残念ながら不採用とせざるを得ない答えが返ってきたのです。
そこで今回は「いつから働けますか?」の質問で採用になる場合と不採用になる場合を解説します。


「いつから働けますか?」この質問の採用側の意図とは?
「いつから働けますか?」の質問は、面接序盤にされるということはまずなく、終盤にされる場合がほとんどでしょう。
応募者に対し内定の意思が企業側にもあり、即戦力として働いてほしいので、引き継ぎや準備期間をどのくらいの期間で考えればいいのかの確認のためにこの質問がされます。
そしてこの質問に合わせ、具体的にオリエンテーションや研修日等も採用担当者から告げられるようであれば、ほぼ内定と期待してもいいかもしれません。
ここでこの質問の採用側の意図をまとめると、
- ここまでの質問の答えとしては問題なく内定を出したい
- 自社が予定している期間内に入社が可能か
- 本気で自社に入社したいと考えているのか
- 責任を持ち計画立てて転職活動をしているか
といったことになります。
ただし、応募者全員に平等に質問している可能性もあるので、ここで気を抜かずに緊張感を持って面接にのぞみましょう。

転職面接で「いつから働けますか?」と聞かれたときのポイントとは?
この質問の回答は以下のポイントをおさえることが大切です。
- 入社可能日(入社希望月の上・中・下旬でもよい)
- 入社への意欲・熱意
- 理由
採用回答例(在職中の場合)
『もし内定をいただければ、その後1か月半ほどで入社可能だと思います。
すぐにでも入社したい気持ちはあるのですが、担当業務の引き継ぎや退社までの手続きもありますので、少し時間をいただきたいと思います。
具体的な予定日は、内定をいただけましたらすぐに会社と調整し、ご連絡いたします。』
不採用回答例
『3か月ほどでお待ちいただけますでしょうか。
家族や会社ともう一度よく話し合い、予定を決めていきたいと考えておりますので、どうかよろしくお願いいたします。』
回答ポイントを一つずつ解説します
入社可能日(入社希望月の上・中・下旬でもよい)
「いつから働けますか?」と質問されているので、理由ではなく結論を先に述べましょう。
例えば「内定後1か月半ほど」「○月上旬ごろ」といった言い方でOKです。
ただし、入社が3か月以上先ともなると企業もスケジュール管理が困難となります。
求人背景が「増員」によるものであれば急は要さないため、それほど問題ないかもしれませんが、他の採用候補者ですぐに入社できる人がいれば、そちらを優先して内定を告げるでしょう。
そして求人背景が「欠員補充」の場合はすぐにでも入社してもらわないと他の社員に負担が増大してしまうため、「今回は縁がありませんでした」として不採用になる可能性が高くなります。
なお、離職中の場合は
・「すぐにでも入社可能です。」
・「御社のご都合に合わせてけっこうです」
と答えておけば問題ないでしょう。

また、内定後は以下の内容を現職の会社で確認しましょう。
- 就業規則にある「退職の際は○日前までに申し出る」などのルール
- 現在の業務の引き継ぎにかかる時間
- 有給休暇の日数や取得・消化
入社への意欲・熱意
「いつから働けますか?」には、応募者が本気で自社に入社したい意思があるかの確認の意味もあるため、「すぐにでも入社したい気持ちはある」といったことを伝えることが大切です。
にもかかわらず、「家族や会社ともう一度よく話し合い、予定を決めていきたい」といった返答をしてしまうと「今さら?」「迷いがあるのではないか?」「内定を出しても辞退するのではないか?」と判断され、不採用の可能性が高まってしまいます。

理由
採用担当者になるとわかりますが、引き継ぎや退職の手続きで入社が1か月半~2か月程かかるというのは企業も想定済みなので、このような返答が無難でしょう。
一方、入社までに2か月~3か月以上時間がかかり、上記のような曖昧な理由では論外になってしまいます。しかし、特別な理由があって時間がかかる場合は採用担当者にきちんと丁寧に伝えましょう。
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